酉の市と猫

2004年11月2日
本日は一の酉。

とは言っても商売をしていない方には何のことか分からないかもしれませんね。

お酉様というこの行事、ずいぶん古くから行われている行事でして、
その昔は商売繁盛を祈って、商人たちが熊手を買い求める日なのでした。

我が家は元々自営でしたので、
昔からこのお酉様で毎年かかさず熊手を買っていました。
だからお酉様は誰もが行く日本の風習なのだと思ってましたが
結構大人になってから、商売屋(や会社、事務所など)が
行くものだと知りました(笑)。
まあ今では普通の方も熊手を買ってますけどねー。

そしてこのお酉様の日に、毎年繰り広げられる風景が
猫の「熊手ちょーだい」騒動なのです。

熊手には 稲穂が刺さっています。
どんな熊手にも、大体稲穂という物はついています。
稲穂は豊かさ、金銭の象徴だからです。

そしてこの稲穂は とってもねこじゃらしチックです(笑)。

猫たちは一年に一度、神棚から熊手が下ろされるこの日が大好きです。
降ろされた熊手は御利益が終了しているので、人間たちの関心が薄いからです。
すなわち、熊手にじゃれ付いてもあまり怒られないのです(笑)。

一番初めにコーが稲穂に食いつくと、負けてはおれんとクロも飛びつきます。
こらこら、と熊手を振り上げた先にはフクがいて、
調子に乗って稲穂に噛み付いたりなんかします。
こら、と一応は叱りますが、仕方ないなあと人は許してくれます。

しかし……人間が酉の市から帰ると事態は一変します。

新品になった熊手は厳重に保管され、
にゃーにゃーと憐憫の声を出して手を伸ばしても、
人は絶対に熊手に触らせてはくれません。
それどころか、帰るなりさっさと、
手の届かない神棚に熊手を上げてしまいます。

とってー、あれとってーと人の顔を見て声を枯らして頼みますが
誰一人として相手をしてはくれません。
コーなんかはそれでも懸命に 神棚にジャンプを試みますが
尻をはたかれて怒られてしまいます。

お酉様。

猫にとっては 納得の行かない一日のようです。

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